アメリカ理想と現実

国際化の波が押し寄せ、海外旅行だけではとどまらずに、長期間海外で暮らす日本人が増加。私が約30年前にサンフランシスコに来た時は、日本人の人口はかなり少なかった。どこ行っても「わぁお~ジャパニーズ!」と意味も無く喜ばれていた。

実際にアメリカで暮らしてみると、さあ大変。自分が日本で英語が上手いね~と褒められ、調子にのっていた。英検2級(笑)もとったのにも関わらず、思ってるほどコミュニケーションが取れずに、自分にイライラ。家事も料理もろくに出来ないのに家を出たからさあ大変よ。異国の地で、最初の3年位は自分との闘いであった。

あれから30年。

サンフランシスコのビル

何故か私達日本人はアメリカと聞くと“かっこいい!”ってまず思う。けど、かっこいいだけでは生活していけないのが現実。実際に手に職を持って、外国で暮らすには、言葉を話さない事にはどうしようも無い。子供の頃は勉強嫌いだった私だが、アメリカに来てからという物勉強ばかりしている気がするぞ。日本以外の国に住むと言う事は、自分軸を持ってどんな風に生きていくかだ。実際にサバイバルゲームに入ってしまった様なものだ。

今でこそ普通に生活しているが、私が渡米した頃はまだ日本はバブルの時代。日本円は強かったので、アメリカに来た時になんて物価の安い国なんだろうと思っていた。実際に日本で寝ずに3つ位仕事持って働くと軽くアメリカ生活の半年分位は貯金できた。勿論当時はインターネットも携帯電話も無い時代なので、情報収集はそりゃ大変だったわ。(泣)ビザと貯金が無く夏と日本に帰っていた思い出がある。いまでは考えられない様な、平和な時代だった。

さてさて時は現在に戻るが、今から渡米を考えている人たちは、アメリカに来るとかなり苦労をする。お金持ちの家に生まれない限り、私みたいな庶民にはかなり過酷だと思う。これからは、『運の良さ』と『知識』があるかないかではないか? なんにしても知識があるのと、無いのではかなりスタート地点が違ってくる。それでもアメリカに住みたいと言う根性と、勇敢な人びとの為にこのブログを続けて行こうではないか。