一瞬で終わった、アメリカ市民権面接までの経緯

3年前の春に、私はやっと重い腰を上げて市民権の申請を始めた。実はYouTubeに経緯をアップしていたので、記憶をたどるには丁度良かった。大変な思いをした割には、結構直ぐに明細を忘れてしまっていた私。 まるで、試験前の徹夜の学生状態である。

まず、申請用紙をプリントしただけで20枚と言う分厚さになって、ひるんだ。今どきオンラインで全部自分の情報をアップ出来るのでかなり楽。だけど間違えたくないのでまず紙に質問の答えを書いておくのをお勧めする。 特に私の場合は、市民権取得条件を満たしてからも、さらに30年位経っているので、まず自分の情報収集から始まる。これに結構時間かかって、やる気が無くなった。(笑)昔のパスポートを探したり、離婚届の書類を探す事から始まった。

フランシス子

地味に面倒くせぇ

だらだらと、情報収集やっていたら数週間過ぎていて、これはあかんと思って流石に反省して1日今日は申請が終わるまでは何もしないと決めて、やっと終わった。下準備はしていたのでものの1時間弱で終了。それは過去に結婚をした事があるのか?過去5年のうち、何回国外にでていたか?偽装結婚をした事があるのか?娼婦をしたことがあるのか?違法のギャンブルをして金を儲けた事はあるのか? 逮捕歴があるなら明細を書け。と事細かく色々な事を質問攻めにあう。地味に笑いながら質問に答えていた私でした。それでも、最後の質問に答えて終了した時の達成感は半端ない。

クレジットカードで$725.00払って完了。コンファメーションのEメールが届き、無事申請完了。後は、イミグレからの連絡を待つのみ。これが一番長いと予測。案の定17か月待ちと言う事なので、余裕を持って年末には最後に日本人として帰国しようと決めていた。

がしかし、次の日の朝イミグレからEメール連絡。『貴方の指紋は登録されているので、指紋接種に来る必要はありません』との事。なので後13か月かかりますよ、との事だった。ふむふむ、4か月減ったな。7か月後に日本なので、余裕余裕。

それから4か月後に、いきなりイミグレから郵便でメールが届いた。『9月X日X時に面接に来なさい』とな。 ええええええ??? 早くないか? 13か月って言うとったやんか? と、日本人としての帰国予定の夢を破られて少しショックだった私。しかも面接=市民権テストとちゃうんか? 面接は良いとして、テストが恐怖。私は昔から面接もテストも大の苦手。いつも態度がデカいと人には思われがちだが、実は『ビビり』。 アメリカの歴史から、政治、地理に関する100問記憶せなあかんねん。無料で取れる授業とかもあるらしいが、面倒くさい。30年以上アメリカに住んでるんだから、自分でなんとか出来るだろう。

100個の歴史、経済、地理の質問に加えて、英語のリスニングとスピーキング、ライティングがあるそうな。アメリカ人の友達で飛びぬけて賢い子が居るのだが、彼が言うには『アメリカ人でも多分答えられないから』と笑い飛ばしていた。10個質問され6個当たってれば、無事合格らしい。 テストにかなり弱い私は考えただけで緊張。その上申請書の内容を確認するらしい。更年期障害のホットフラッシュで、頭が回らない時に偉い事しても~た感。 

とは言え、既に始めてしまった事なので、やり遂げるしかないよね。と、後戻りできない自分を納得させた。普通の会話は普段から毎日してるから、良いけど100の質問の答えだけは何とかしておこう。そんなこんなで、アメリカ市民権を申請してから、4か月ちょっとで面接までに至った私であった。早すぎん?心の準備出来てないわ。